【税理士監修】オンラインカジノに税金はかかるのか?納税額の計算方法も解説
「オンラインカジノで稼いだ賞金に、税金はかかるのだろうか?」と疑問に思う方は多くいるのではないでしょうか。
結論から言えば、オンラインカジノで一定の賞金を稼ぐと、確定申告をしなくてはなりません。正しく確定申告をするためにも、以下の3点を抑える必要があります。
- 税金の計算方法
- 税率
- 確定申告の時期や手順
この記事では、「オンラインカジノと税金」について丁寧に解説いたします。オンラインカジノと税金の関係を学べば、納税への意識が高まり、資金管理の重要性に気がつくはずです。
ギャンブルで資金管理ができないプレイヤーに、大勝ちが訪れることはありません。資金管理がしっかりできれば、ギャンブルの収支にも好影響を与えてくれるでしょう!
参考:オンラインカジノで出た高額ジャックポットをご紹介【次はあなたの番?】
オンラインカジノの賞金に税金はかかるのか?かからないケースも?
-
競馬や競輪の払戻し金
(オンラインカジノも該当) -
損害保険の満期返戻金等 -
-
受ける報労金等
オンラインカジノの賞金は「課税の対象」です。
一定額を稼ぐと、その利益分の税金を支払う必要があります。ただし、オンラインカジノで得た利益が一定額を越えない場合、納税の義務はありません。税金を支払う必要があったりなかったりと、混乱してしまう方もいるのではないでしょうか。
ここでは以下の3点を、順を追いながら確認していきます!
- 税金はどうしてかかるのか?
- 税金を払うケースは?
- 税金を払わないケースは?
「税金の話は面倒くさそうだな」と思う方もご安心ください。下記を読めば、あなたがオンラインカジノの税金を支払う必要があるかどうか、簡単にわかります。
税金がかかる理由
オンラインカジノの賞金に税金がかかるのは、オンラインカジノで上げた利益が「一時所得」にあたるためです。
法律上で明示があるわけではありませんが、オンラインカジノの利益は
- 懸賞や福引きの賞金品
- 競馬や競輪の払い戻し金
に該当するとされます。そのため、オンラインカジノで稼いだ場合、その利益は課税の対象となります。
「競馬やパチンコで税金を払ったことないけど・・・」と思われるかもしれません。
しかし、競馬やパチンコなどのギャンブルで上げた利益も、本来はオンラインカジノと同じ「一時所得」として扱われます。つまり、基本的には税金を納めなくてはいけないのです。
ただ、競馬やパチンコによる利益の税金を(現時点で)納めていない人は少なくありません。それは競馬やパチンコの賞金が手渡しで行われるからです。そのため、税務署もお金の流れの把握に時間を取られている現状があります。
一方、オンラインカジノの場合、集金の記録がデータで残るため、税務署もお金の流れが把握しやすいです。
参考:オンラインスロットの確率をパチンコと比較|勝ちやすい理由とは?
税金を支払うケース
オンラインカジノによる賞金は「一時所得」にあたるとご説明しました。しかし、「オンラインカジノで収益を上げたら、かならず税金を支払う」というわけではありません。
一時所得は、以下の計算式を経て算出します。
- 一時所得の計算式
- 一時所得 = 収入額 ー 支出額 ー 特別控除額 (最高50万円)
この計算式に当てはめた結果がプラスのときに、申告の必要性が生まれます。たとえば、
- 1年間で60万円を稼いだ
- その収益を得るために5万円かかった
という場合、そこから特別控除額 (最高50万円)を差し引くことで「利益5万円に対する税金」が課される計算となります。
税金を支払わないケース
一方、オンラインカジノの収益分のすべてが納税の対象となるわけではありません。というのも、収入から支出を差し引いた額が50万円未満の場合、一時所得はマイナスとなるからです。
先ほどの例で見ると、もし60万円の利益を得るために20万円がかかったのであれば、特別控除額50万円との差し引きで一時所得はマイナスになります。つまり、オンラインカジノにおける、一時所得の税金を納める必要はありません。
また、会社勤めの場合、給与所得以外に20万円以上の所得があったとき、確定申告が必要になります。つまり、70万円以上の利益がないと、確定申告は不要です。
なお、この特別控除額(50万円)は年間利益に対してのものなので注意しましょう。
オンラインカジノにかかる税金の計算方法
利益※ − 特別控除額50万 = A
A × ½ = 課税所得金額
※ギャンブルの場合は、損失を支出として計算する事が出来ません
オンラインカジノにかかる納税額は、以下のように計算します。
- 一時所得の課税対象額
- 収入金額 ー 支出金額 ー 特別控除額 (最高50万円)
- 一時所得の課税所得金額
- 一時所得 × 1/2
一時所得の計算で、特別控除額50万円を引くのを忘れないようにしましょう。一時所得がわかれば、後は÷2するだけで課税所得金額が導けます。
支払いのシュミレーション
計算式だけではわかりずらいので、支払いのシュミレーションをしてみましょう。以下は、1年間で2日間だけのプレイした場合の収支を表したものです。
日付 | 稼いだ額 | 支払い額 | 利益 |
---|---|---|---|
3月16日 | 80万円 | 10万円 | 70万円 |
3月17日 | 40万円 | 100万円 | -60万円 |
一時所得は利益が出たときだけの算出となるため、この2日間の合計支出額は10万円です。合計の利益も3月16日~17日を合わせた+10万円ではなく、3月16日のみの+70万円として扱われます。
そして、この場合の「一時所得の課税所得金額」は10万円(=(70万円ー50万円)×1/2)と計算されます。
なお、給与所得や一時所得などを合わせた所得全体にかかる「所得税率」と「控除額」に関しては、以下の表をご参考ください。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円を超え 330万円以下 | 10% | 97,500円 |
330万円を超え 695万円以下 | 20% | 427,500円 |
695万円を超え 900万円以下 | 23% | 636,000円 |
900万円を超え 1,800万円以下 | 33% | 1,536,000円 |
1,800万円を超え 4,000万円以下 | 40% | 2,796,000円 |
4,000万超 | 45% | 4,796,000円 |
出典:国税庁ホームページ
仮に合計所得が400万円であれば、所得税は以下の通りです。
4,000,000円×0.2ー427,500円=372,500円
自分の所得税率や所得金額がどれぐらいか気になるときは、ぜひ一度チェックしてみましょう。
オンラインカジノの税金を払う時期は?手順や支払い方法まで
オンラインカジノの利益によって税金を払う必要が出たときは、確定申告を行う必要があります。ただ、その申告や支払いの時期はどのようになるでしょうか。
また、オンラインカジノでは銀行口座を介して利益を受け取るので、そのやりとりがデータとして残ります。よって、税金の支払い手順ややり方を把握しておかないと、「脱税するつもりはなかったけど脱税になっていた」という事態にも陥りやすいです。
そのため、次は確定申告の期間や手順、必要な書類、税金の支払い方法を見ていきましょう。
確定申告の期間
確定申告の期間は2月16日~3月15日です。前年の1月1日~12月31日に稼いだ分が対象で、その翌年に申告を行います。
たとえば、2019年12月15日~2020年1月15日の間にオンラインカジノで収益を上げた場合、確定申告の時期は以下のとおりです。
収益を上げた日付 | 確定申告の期間 |
---|---|
2019年12月15日~2019年12月31日 | 2020年2月16日~3月15日 |
2020年1月1日~2020年1月15日 | 2021年2月16日~3月15日 |
年度と混同して、「4月1日~翌年3月31日の利益が対象期間」と間違えやすいので注意が必要です。
確定申告の手順
確定申告の手順としては、
- 申告に必要な書類を用意&作成する
- 以下3つの方法で申告を行う
- 居住地域が指定する税務署で行う
- 自宅で書類を作成し、税務署へ郵送する
- e-Taxを利用してオンラインで行う
こういった流れで行われます。
税務署で確定申告を行う場合、開始後すぐや期間終了前は特に混雑しやすいです。あまり並ばずに済ませたいなら、2月下旬~3月初旬にかけて行くのがおすすめです。
e-Taxを利用する場合は、あらかじめ登録を済ませる必要があります。一度登録が完了すれば、あとは毎年自宅にいながら確定申告が可能です。
確定申告に必要な書類
確定申告に必要な書類は以下のとおりです。
源泉徴収票
会社勤めの場合、年末年始に企業から受け取れます。
支払調書
年末年始にオンラインカジノ側から受け取れます。ただ、オンラインカジノは海外運営のため、日本と税制度が異なります。そのため、こちらからカジノへ請求を行ってはじめて、支払調書が送られるケースも多いです。
なお、「オンラインカジノのHP上から自分でプリントアウトした収支明細を提出すれば大丈夫だった」というケースもあります。
経費の領収書
合計の所得が300万円以下であれば、領収書は不要です。
書類が準備できれば、あとは確定申告を行うだけです。準備中にわからないことがあれば、税務署でレクチャーもしてくれます。また、確定申告については、ネットでもたくさん情報が出てくるのでぜひ活用しましょう。
税金の支払い方法
税金の支払い方法は、確定申告書の2面にある「給与所得者がその他の所得にかかる住民税の徴収方法」欄の
- 給与から差引き(特別徴収)
- 自分で納付(普通徴収)
のどちらにチェックを入れたかで異なります。
「給与から差引き(特別徴収)」にチェックを入れた場合、あなたに給与を出す会社が給料から税金分を差引いて、国に税金を納めてくれます。
一方、「自分で納付(普通徴収)」にチェックを入れた場合、住民税徴収票が自宅に届くため、税金は自分で支払わなくてはいけません。給与以外の所得を会社に知られたくない場合は、こちらにチェックをつけるべきでしょう。
オンラインカジノの税金を納めないと何がおこるのか?
「ギャンブルで勝って得たお金は、すべて私のものだ!税金など馬鹿らしい!」と考える方もいるのではないでしょうか。しかし、その発想は大変に危険です。
オンラインカジノの税金を支払わなければ脱税者とみなされ、行政処分や刑事罰を受けるリスクがあります。刑事罰では罰金だけでなく、最悪、懲役を課される可能性も否定できません。
そもそも、脱税は申告漏れと次元が違います。
- 申告漏れ=勘違いや計算ミスにより、所得を少なく報告してしまうこと。
- 脱税=所得を故意にごまかし、意図的に所得を少なく報告すること。
脱税は犯罪です。オンラインカジノのプレイヤーは、自分が得た利益をごまかさず、きちんと報告しましょう。
競馬ファンによる脱税事件
オンラインカジノではありませんが、競馬で得た利益を申告せず、懲役を課された人がいます。
ある競馬ファンが、競馬で稼いだ約1億5,000万円を申告しませんでした。この競馬ファンは所得税法違反で告発され、最終的に懲役2ヵ月と5,200万円の納税を命じられます。
この件では、外れ馬券と競馬予測ソフトの代金が経費として認められ、納税額が大幅に下げられました。もし経費が認められなければ、この競馬ファンは延滞税も合わせ、約10億円も支払わねばならなかったそうです……。
似たような事件は、日経新聞でも取り上げられているので、確認してみましょう!
オンラインカジノの税金対策まとめ!
以上、オンラインカジノの収益にかかる税金について、いろいろとご紹介をしました。
この記事を読んだことで、以下のことがわかったはずです。
- オンラインカジノに税金はかかるのか
- オンラインカジノにかかる税金の計算式
- オンラインカジノで税金を払うまでの流れ
- オンラインカジノの税金を払わないと受ける罰則
この記事を通じて、税金との向き合い方を考えるキッカケにしてみてください。
「カジノの利益が特別控除額の50万円を超えそうだから、今年のプレイはもうセーブしよう」
「確定申告で苦労しないように、カジノ収支をしっかり付けておこう」
と思えれば、一人前です☆
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プレイするベット額やゲームは自分自身が決めるもの、より自分に合ったオンラインカジノで遊ぶことによって、不便なく楽しめるでしょう。
またオンラインカジノによってベット額の上限下限は違いますので、希望のベット額で遊べるかどうかも重要です。
何より今後のオンラインカジノライフが充実したものになるよう、事前の確認をできるだけ細かくすることをオススメします。
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